カーブを組み込む方法
鉄道模型(Nゲージ)のレイアウト用として曲率半径の異なるカーブ(傾き:カント付き)が販売されているので、これらを自由に組み合わせることで様々なレイアウトを設計することができます。
さらに、あらかじめ曲率半径が定まっていないフレキシブルカーブも販売されており、これを使用すれば曲率を自由に設定してレイアウトに組み込むことができます。
レイアウト上に曲線レールを組み込む際の注意点は、市販の曲線レールを使用していても列車の長さや速度などの条件によっては脱線したり、途中で停止してしまう場合があることです。
この原因は、Nゲージのレール幅(9mm)と車両の長さは実在する鉄道のスケールに合わせて作られているものの、曲線部分については実際の鉄道で使用されている曲線の曲率に換算すると非常に小さくなってしまうからです。
例えばNゲージ用としては緩やかに見えるR900㎜曲線であっても実物に換算するとR135m程度となり、福知山線脱線事故現場よりもきつい曲線になってしまいます。
脱線や立往生を防止するためには曲率半径の小さいレールを使用しないようにすれば良いのですが、どうしても曲率半径の小さいカーブを組み込まなければならない場合には前後に緩急曲線を組み込んだり、カントを大きくすることで対応することができます。