Nゲージの地形の作り方
Nゲージでは、多くの場合はそれほど大きくない、せいぜい半畳から一畳程度のスペースで、レイアウトも円形や楕円形といったごく単純なものから始めることが普通でしょう。
しかし、いくらなんでも線路と電車だけでは寂しいですから、駅や建物、樹木などを周囲に置くようにするのが地形作りの第一歩です。問題はここから先です。
いつもNゲージの中を電車がぐるぐると回っているだけでは、建物や樹木などが多少周囲にあったとしても、情景の広がりが感じられず、単調なものに思えてくるでしょう。
これを解決する一つの方法は、あえて走行中の電車が見えなくなる場所を作ることです。その中に電車が走って行って姿を消し、反対側から再び現れるというただそれだけのことで、空間の広がりを感じられる地形になるはずです。
都心部を走行する電車が、林立するビルの谷間に隠れるというのも一つですし、山とトンネルを作るというのもまた一つの方法です。どちらかと言うと、山とトンネルのほうがポピュラーでしょう。
この地形を作る場合、普通は一つの山全てを表現することはしません。レイアウトの端に山の一部がかかるように作ることが普通です。そのほうがスペースが節約できるという理由です。